【講評】2025ダンススポーツPDグランプリカップin東京【B・A級スタンダード】
- dsmymkm
- 4月11日
- 読了時間: 4分
2025年3/30に新宿スポーツセンターにて行われた、コンペのレポートをしたいと思います!
ジャッジ目線で選手たちのダンスに対する感想をすこし書いていこうと思います。
(すべての選手を網羅できているわけではありませんのでご了承ください)
私が直接審査した所のみ、コメントをしています。
個人の背番号を記載させていただいておりますが削除依頼がありましたら当スタジオのメールアドレスがブログに記載されていますのでそちらより消してほしい背番号をお送りいただきましたら、その背番号に関する評価の方は削除させていただきます!
【B級スタンダード】
No,27
北海道からの参加選手で、ラテンA級・スタンダードA級にも出場していました。
本日のこのセクションでは、あらゆるファクターにおいて、他を圧倒していました。
午前中から、フルパワーで踊っていますが、疲れを見せない所は、
「よくリハーサルされているな」と思いました。
優勝おめでとうございます。
No,66・No,76・No,67
こちらの3選手は、ダンスの力量に差はなく、
種目によって得意不得意があるようで、ジャッジの点は割れています。
No,76
体幹が強く、カップルのボリュームが大きく、枠が均等に保たれております。
ムーヴィングも大きく、動いていますので、パッと目に入ってきます。
クイックステップに関しましては、ホップ系のステップになると、
男女が少々バラついていますので、更なる練習が必要です。
No,67
ショルダーラインが綺麗で、ボディーが引きあがっていますので、
こちらもパッと目に入ってきます。
種目にかかわらず、比較的コンスタントに踊っていますので、
個人的に、もう少し上位の成績でも良い気がしました。
No,66
ボディを動かせる力は高いと思います。
クイックステップはスピードがあり、良くリハーサルされていました。
男女の頭の位置が、カウンターバランスに保たれていると、
さらに良いダンスになると思います。
No,50・No,57
このファイナルの選手の中では、
「頭やホールドの枠が保たれていない」という印象があります。
フィガーによっては、アームを自由に動かしすぎたり、
頭の向きが変な方向を向いていたり、という事があると、
審査員は、上位の点をつけにくくなります。
【A級戦スタンダード】
ラテンファイナルのメンバーが4組入っています。
こちらのセクションも、皆さんよくリハーサルされています。
No,9
スタンダードもラテンと同じく、組んで踊り出した瞬間から、
その存在感は違っています。圧倒していました。
優勝おめでとうございます。
No,27
A級、B級どちらも踊り続けているので、
最後のファイナルで崩れるのではないか?としばらく見ていました。
多少ダンスが、雑になっている所はありましたが、
「パワーを落とさずに予選からファイナルまで踊り続ける」
という意味では、他を引き離していますので、納得して第2位をつけました。
体力も含めて、よくリハーサルされており、関心しました。
No,34
小柄なペアーですが、推進力が大きく、
男性のショルダーラインが綺麗ですね。
カップルも一体感を保っており、大きく崩れる事がなく、安定しています。
良いダンスでした。
No,3・No,16
両選手とも、ラテン同様、足と脚をよく使い、
大きなパワーで踊っています。
ダンスの力量はほぼ同じなので、審査員の点数も割れています。
No,3の選手は上体がナチュラルで、ボディも左右に動かせています。
その分ホールドが、若干崩れやすくなっているかもしれません。
最終種目のクイックステップは、疲れが見えていました。
疲れてしまうと、ホールドやトップシェイプが維持できなくなります。
全体を通して、コンスタントに踊れるようになることが、
安定的な成績を出すためには必要です。
No,16の選手は上体(胸の前の部分とホールド)が固く見えます。
その代わり、上体は崩れず、ボディも引きあがっています。
クイックステップも疲れ知らずで、コンスタントなダンスでした。
No,25
こちらも小柄なカップルですが、ボディや脚力が強いので、
エネルギーは大きいです。
2人の組んだ時の、トップシェイプがもう少し洗練されると、
ムーヴィングで負けていませんので、さらに上位の成績が、
出せると思います。
皆さん、お疲れさまでした。
【文責 森本かおり】
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