【講評】2025ダンススポーツPDグランプリカップin東京【PDグランプリスタンダード】
- dsmymkm
- 4月13日
- 読了時間: 4分
2025年3/30に新宿スポーツセンターにて行われた、コンペのレポートをしたいと思います!
ジャッジ目線で選手たちのダンスに対する感想をすこし書いていこうと思います。
(すべての選手を網羅できているわけではありませんのでご了承ください)
私が直接審査した所のみ、コメントをしています。
個人の背番号を記載させていただいておりますが削除依頼がありましたら当スタジオのメールアドレスがブログに記載されていますのでそちらより消してほしい背番号をお送りいただきましたら、その背番号に関する評価の方は削除させていただきます!
【PDグランプリスタンダード】
No,2 久保田・徳野 組
ラテンの選手というイメージが強いですが、
スタンダードも、ここ数年見るたびにレベルアップしている印象です。
子供の時から踊っている選手特有の、足首と膝の柔らかさ、
それによりムーブメントが切れることがない、
という基本的なファンダメンタルズの正確性、ボディを捌く技術の高さ、
加えて、パワーとスピードのエネルギーの強さ。
本日の、全ての種目、ファクターにおいて、他を圧倒していました。
ライバルが少ないPDの中にあって、このように進歩しているのは、
本当に、努力と練習を重ねているのだなと思いました。
世界でも、ぜひ活躍していただきたいと思います。
優勝おめでとうございました!
No,20 山嵜・石本 組
下半身から繰り出すスウィング力を持っている選手という印象があります。
結果パワーが大きく、フロアーをどんどん移動していきます。
No,4 高橋 組
こちらのペアは、以前よりカップルの枠と、左右均等の空間を壊さないので、
個人的には、好きなタイプのダンサーです。
以前は、枠はきちっと維持できていましたが、大きなスウェイを作り出さない為、
ダンス自体が、おとなしく、フラットな感じになっていました。
ですが本日は、各々のフィガーに、必要なスウェイを上手に取り入れ、
WDSFが求めるダンスに変化させてきたのは、お見事でした。
スローフォックストロットが本日のデュアル競技でした。
山嵜組と高橋組が、同じフロアーで対決する形になりました。
2組とも、伸びがある良いダンスをしていました。
特に高橋組は、質の良いムーブメントを作り出しており、
山嵜組に追いついてきた印象がありました。
この2組のダンスに、今や力量の差は感じませんでした。
No,17 喜多田・細田 組
若い選手で、ポスチャーやショルダーラインは美しいです。
美男美女で、フレッシュな感じも好感が持てます。
良く踊っているのですが、上位3組の選手に比べると、
下半身を十分に使って、大きなスウィングや、エネルギーを作り出している様には、
見受けられなかったです。
これからの選手と思いますので、フットプレッシャーからくる、
足と脚の使い方と、ムーヴィングの質をさらに研究してください。
No,9 秋谷・田原 組
ベテランの選手ですね。
アクションのこなし方や種目に応じた表現など、テクニック的な物は、上手さを感じます。
残念なのは、足首だと思いますが、脚の関節の硬さを感じます。
下半身の関節が固いと、流れのあるムーヴィングを生み出すことができません。
下半身が柔らかく使えないと、上半身も固くなってしまいます。
この点が改善できれば、上位に食い込んでいけると思われます。
今日はファイナルに入れなかったですが、
No,6天野組、No,7見元・北畑組、No,12岡本・森下組は、
第6位の前田・宮崎組と、ダンスの力量に差はないと思いますので、頑張ってほしいです。
No,18 Kevin・Daga 組
スタンダードを始めたばかりだと思いますが、
Kevin選手は綺麗なショルダーラインを持っていて、
フロアーをどんどん動いていくエネルギーを持っていますので、
このままスタンダードも練習を重ねていってほしいです。
それと、Kevin選手は、トレードマークの髭を諦めたようですね。
スタンダードをやるにあたって、この選択は良かったです。
皆さん、お疲れさまでした。
【文責 森本かおり】
結果
1位 久保田弓椰・徳野夏海 組
2位 山嵜圭太・石本美奈子 組
3位 高橋一昌・高橋由紀子 組
4位 喜多田芳起・細田千代 組
5位 秋谷考宏 ・田原美穂 組
6位 前田雅仁 ・宮崎樵 組
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