2024年10/20にグランドプリンスホテル新高輪で行われた、統一全日本ダンス選手権のコンペの観戦記を書いていきます。
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今年も盛大に開催されて、見ごたえのある大会になりました。
引退デモンストレーションでは、
橋本剛・恩田恵子 組、正谷恒揮・斎藤愛 組の、
素晴らしいLastDanceを拝見し、感無量でした。
【統一全日本スタンダード部門】
今年はスタンダード部門で番狂わせがおき、会場がどよめきました。
廣島悠二・石渡ありさ組をおさえて、
福田裕一・エリザベスグレイ組が念願の初優勝を果たしたのです。
この結果に関しては私もびっくりしました。
廣島選手は、予選より王者のダンスをしており、
美しいポスチャーがはっきり見えていましたし、
実績もありますので、当然、全日本チャンピオンのタイトルを取るものと思っていました。
もちろん福田組のダンスも素晴らしかったです。
いつも福田組を見て思う事はパートナーのエリザベス選手のテクニックの高さです。
フロアーの袖で選手のフットワークをしばしばみているのですが、エリザベス選手のフットワークは本当に素晴らしいと思います。
トゥからヒールまできっちりと使い切っています。
また上半身の使い方も自由度が高く、身体能力の高さが分かります。
結果、カップルとして見たときに男性に負けずに、はっきりと女性の姿が見えています。
また優勝インタビューの時、エリザベスさんが「福田先生、ありがとうございます」
といったのを聞き、福田選手が涙ぐむ姿を見て、
私もこのカップルをC級の頃見ていたのを思い出して、
私もちょっとこみ上げるものがありました。
福田裕一・エリザベスグレイ組、改めて優勝おめでとうございます。
そしてこの大会の数日後、廣島悠二選手と石渡ありさ選手は、
カップルを解消することを発表しました。
よいカップルなので、セパレートするのはもったいないと思いますが、
力のあるお2人なので、いいパートナーを見つけて、
また素敵なダンスを見せてほしいと思います。
No,42 金野哲也・井之口香織 組
これまでの印象は下半身から繰り出される大きなスウィングの持ち主、パワーダンサーの
イメージでしたが、少し踊りを変えてきました。
フィガーをこなすテクニックや、男女の駆け引きが上達し、
結果、カップルの一体感、コネクションが良くなったと思いました。
ただ、エネルギーやパワーが少し見えなくなっていると感じました。
このカップルの魅力は、フロアー上で大きなエネルギーを発散してくれる所だと
思っていますので、この点も頑張ってほしいです。
No,83 小林恒路・赤沼美帆 組
予選の時から見えています。
パワー、エネルギーも大きく男女の一体感も高いレベルだと思います。
金野組とともに、将来のチャンピオンを狙う、ライバル関係を築いていく事でしょう。
No,57 島田寛隆・松村明香 組
こちらの選手は、今年の2月に開催されたアジアンオープンで拝見し、
すごく目に入ってきて「こんなに踊れるのに統一のファイナルに入っていないんだ」と思い、ビックリした記憶があります。
本大会でも予選の時から見えており、実力通りの評価を得て良かったです。
No,138 山本千博・大吉優華 組
初ファイナルおめでとうございます。
背が高く、美男美女のカップルでとてもフレッシュ、将来性を感じます。
この結果を足掛かりに、さらに洗礼されたダンサーに育ってくると思います。
頑張って下さい。
【統一全日本スタンダード 結果】
優勝 福田 裕一・エリザベス グレイ
2位 廣島 悠仁・石渡 ありさ
3位 金野 哲也・井之口 香織
4位 小林 恒路・赤沼 美帆
5位 島田 寛隆・村松 明香
6位 山本 千博・大吉 優華
(文責 森本かおり)
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