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東京オープン・ダンススポーツ選手権コングレスの感想!(ラテン)

更新日:5月29日

このレポートは5/17(金)に競技会に先立って行われた【ダンススポーツコングレス】についてのレポートになります!


これは、主にJDSF会員、指導員、審判員、PD会員等、指導者のための研修(コングレス)

となっていますが、指導員でなくても希望すれば、参加することができます。


今回は海外の審判員の先生方のレクチャーとなっており、楽しみに参加しました。


まずは前半ラテン部門で、スロベニア共和国より、

Tatsiana Lahvinovich Galchun先生。


先生の印象は、髪型が斬新でサイドは刈り上げてバックは三つ編みに編み込んであり、

首筋には赤い花のタトゥーが入っており、おしゃれだなという感じ。


2組の現役選手を使ってのレクチャーで見本を見せてくれたのは、

WDSFオープンラテンに参加していた

背番号12番 Vitalii Zakharow&Tabea Louisa Thaler(ドイツ)

背番号28番Egor Nikolaev&Lee Jerry(ホンコン)


レクチャーのテーマとしては、主に「音楽の表現について」でした。

ベーシックステップ一つとってもダンサーが何を表現したいかで変わっているということ。

例えばサンバのホイスクを例にとり、

①あばらからたんでんにかけての部分を強く中に引き込んだり(punch)

②体をしぼるアクション(wringing)

③あばらを細かく動かす動き

④腕を使い、切る動き(slash)


また他の動きとしては、

①下半身を重くし、足裏を床に強く使い、重いイメージ⇔反対に軽いイメージ

②膝から下、フットの先を切って使う動き(フリック)

③柔軟に動き続ける(フレキシブル)又はストレートな動き(ダイレクト)

などいろいろな動きを組み合わせて、表現することの重要性

2組のモデルを使い、ノーマル(クラシカル)な動きとタイミングを見せ、

次にトップクラスのコンペティターになると、クオリグラフィーの場面において、

「リズムや体の動かし方を変化させることにより、他のダンサーとは違ったものを表現する」という高度なダンスを見せてくれた。


先生曰く”コンペティションにおいて、それぞれのコンペティターが個性のある違った物をオーディエンスやジャッジは見たい”とおっしゃっていた。


確かに私も同感でジャッジをしていて、フロアーにいるカップルが、みんな同じようなダンスをしているのは、どうなんだろうか?と常々感じていたところでした。


その他にも同じようなステップでも種目によって、音楽の表現や動作を変えること、

基本的な体の動かし方(例えば、体幹をスクウィーズしたり、ツイストしたり等)


90分の間、熱量のあるレクチャーであっという間に時間がたってしまいました。


また、見本を見せて下さった2組のカップル、

Zakharow選手は、体の中から湧き出るリズム感が素晴らしく才能が溢れていました。

Nikolaev選手は体幹が強くストロング、そしてパートナーのJerry選手は背が高く、スタイルも良くて、体幹も強く、かつ柔軟で可愛らしい感じ、

まさに”アジアンビューティー”で同じ東洋人とは思えないダンサーでした。

これは明日のコンペを見るのが楽しみだなと思いました。



全体的な感想としては、トップのダンサーを育てるためのメソット満載のレクチャーでした。

見本の2組もよくリハーサルされており、日本の選手ももっと厳しくやらないと、

世界には追い付けないなと改めて思いました。



(文責 森本かおり)




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