2024年10/19に東京体育館で行われた、三笠宮杯のコンペのレポートをしたいと思います!
ジャッジ目線で選手たちのダンスに対する感想をすこし書いていこうと思います。
(すべての選手を網羅できているわけではありませんのでご了承ください)
私が直接審査した所のみ、コメントをしています。
個人の背番号を記載させていただいておりますが削除依頼がありましたら当スタジオのメールアドレスがブログに記載されていますのでそちらより消してほしい背番号をお送りいただけましたら、その背番号に関する評価の方は削除させていただきます!
【ジュブナイルスタンダード】
このセクションは大変難しいジャッジとなりました。
また小学生以下の大会という事で、体が出来上がっていない為、
仕方がないと思いますが、アームが自由に動きすぎて枠が保てない選手がほとんどでした。
結果、男女が一体となって踊る事は出来ていませんから、
競技会的な審査方法は難しくなります。
という事は、この年代の選手が優先して練習するべき事は何か?
偉大なチャンピオンであるグリーブ先生が
「ジュニアの審査をする際はフットワークを見る」と聞いたことがあります。
正確なフットワークを是非、覚えていってほしいと思います。
ジュニアの選手をご指導されているコーチの方々は、
大変だと思いますが、体や腕を固める事なく、
体幹とホールドをどの様に保つのか?
といった基礎的なところを是非指導されてください!
体を固める癖をつけると、後々また修正をしなくてはならないので、
それはそれで大変だと私は考えます。
No,135
本日の選手の中では、ホールド、体幹、ムーヴィング等
トータルで一番安定していたと思います。
ただ、男性のフットワークのミスが少々あるのが気になりました。
男女ともキチっと自分のバランスで立っているので良いと思います。
少々気になるのは、女性の左アームのラインが高すぎて、
男性のアームにフィットしていない事です。
女性はかなり身体能力が高いと思われますので、
思い切ってショルダーダウンして、アームを降ろし、
男性のアームにフィットさせても、
自分自身のバランスで立てるのではないでしょうか。
いずれにせよこのまま練習していけば素晴らしいダンサーに成長する事と思います。
No,133
足と脚をたくさん使って頑張って大きく動こうとしていて良かったと思います。
No,131
女性同士のカップルです。
男性役の選手はかなりしっかり踊っています。
特にクイックステップは崩れが少なく、
好感が持てました。
フットワークも明確でした。
No,144
まだ小学生の低学年でしょうか?
ワルツのフットワークは明確でした。
もう少し身長が伸びてくれば運動性もついてくると思いますので、
このまま正しいフットワークで練習していって下さい。
No,132
体幹とホールドはしっかりしていて良かったです。
ワルツはドライブアクションがあって、良かったと思います。
パワーを感じました。
ベニーズワルツは無理に左のサイドを折ってしまうので、
不自然に見えます。
ナチュラルなスイングに見えるよう練習してください。
【ジュニアスタンダード】
中学生になるとかなりのレベルでダンスが完成されている選手が多いことにビックリしました。
No,118とNo,116
こちらの両選手の力量はほぼ一緒だと思われます。
他の組より優れている点は、
男性のスタイル、運動性等、もちろん素晴らしいのですが、
女性の体を動かす能力とフォロー力は素晴らしいと思いました。
今後も勝ったり負けたりよきライバルで競い合っていくでしょう。
No,101
運動性が大きく、こちらも将来性があります。
今後の課題は男性のホールドの作り方にあると思います。
綺麗なショルダーラインを作れるように色々と研究してみてください。
No,123
こちらの男性は、ワルツ、スローのスイングダンスの時、
フットワークが使い切れていないと感じました。
トゥ、ボール、ヒールとしっかり足元を使ってほしいです。
それが加わればさらに良いダンスになると思います。
No,104
フレッシュで綺麗なカップルだと思います。
ですが男性のホールドの枠が左右均等ではありません。
右の手で女性を押して自分の方へ持ってきている様に見えます。
右の手を離して、女性にスペースを与えると、上体のボリュームができて、
ダンスが大きくなります。
No,103
今回は6位でしたが、私はこの選手に1番将来性を感じました。
男性のポスチャー、ホールド、スタイルの綺麗さは持って生まれた才能ですから、
このままダンスのテクニックをつけて、素晴らしいダンサーになってほしいと思います。
(文責 森本かおり)

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