2024年7/14に行われたアスカル幸手で行われた、コンペのレポートをしたいと思います!
ジャッジ目線で選手たちのダンスに対する感想をすこし書いていこうと思います。
(すべての選手を網羅できているわけではありませんのでご了承ください)
私が直接審査した所のみ、コメントをしています。
個人の背番号を記載させていただいておりますが削除依頼がありましたら当スタジオのメールアドレスがブログに記載されていますのでそちらより消してほしい背番号をお送りいただきましたら、その背番号に関する評価の方は削除させていただきます!
【D級ラテンファイナル】
No,49
このセクションではポスチャー(姿勢)、体のストレッチ、運動性は断トツでした。
2人で元気よく踊っていて好感が持てます。
こちらのカップルはC級戦でも良い評価を得られると思います。
その他の選手の方々は、ジャッジが見たときの印象に差がないので、
順位が割れてしまいます。
皆さん同じ問題を、抱えていると思います。
アームアクションをつけて、腕を伸ばそうとしている方は、たくさんいるのですが、
頭部から足先まで通じる、縦のライン(軸)のストレッチを、見せてくれる人はいません。
頭部を天井に近づける様に、高く保ってもらうだけで、立ち姿が変わり、ジャッジの目を引くはずです。
【シニアⅢB級ラテンファイナル】
こちらの選手の4組の方、全員に大きな問題があります。
それはフットタイミングが音に合っていないという事です。
ルンバに関しては、No,90の選手は取れていました。
ですが、チャチャチャは全員、最初から最後まで、
ほぼ音がフットで刻まれる事はありませんでした。
最初に拝見した時、「どうしよう」というのがジャッジとしての正直な感想です。
こうなると他のファクターで、順位を決めるしかありません。
1番ラテンらしいフィーリングで踊ってくれたのは、No,90の選手で、
ルンバは音が合っており、ホッとしました。
【シニアⅢA級ラテンファイナル】
No,74とNo,85 こちらの2組の選手は良い所とそうでない所が対極の特徴をもっています。
なので、順位は本当に接戦でしたね。
ラテンのアクションとして、ボディが動かせるという事を感じさせてくれるのは、
No,74の選手。しかしこちらは背中のストレッチラインが見えにくい(反り腰のようになっています)
反して、No,85はすっきりした体のラインを持っていて、縦軸が綺麗です。
多分、スタンダードがお得意なのだなとすぐにわかります。
ですが、ボディの動きが足りないです。
こういう場合はジャッジがどういうファクターを重要視するかで、
順位が変わってしまいます。
今回の場合はサンバ、すっきりしたラインで大きくフロアを移動していたNo,85の選手に1位をつけました。
しかしルンバになるとNo,74の選手はボディアクションがありましたので、こちらを1位とさせていただきました。
ちなみにこのセクションでは、皆さん音を外していなかったので、ホッとひと安心。
【C級ラテンファイナル】
フットタイミングが音にあっているかの問題ですが、
サンバはまあまあ大丈夫でした。
チャチャチャは3組の選手がスタートから合っていません。
ルンバも同じ選手が1曲の半分以上を外しています。
ですから、ジャッジ表を見ると、ジャッジが悩んで順位をつけているのがわかります。
No,32
ラインが綺麗で、カップルの雰囲気が良く、
若々しい感じでした。
ただし、フットタイミングを勉強してみてください。
No,95
体幹が強く、安定しています。
フットタイミングも大丈夫です。
【ラテン総括】
ランクの低いセクションの審査基準として、
私は次のような優先順位で、おおむね判断します。
①フットタイミングが合っているか(特にルンバとチャチャチャ)
②ポスチャーが良いか、体に縦軸のストレッチが見えるか
③ボディ(体幹や背中)の動きが良いか、ラテンアクションはあるか
です。
ぜひ意識をして普段からの練習に取り組んでみてください。
(文責 森本かおり)
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