【講評】11/2 埼玉県中央区ダンススポーツ大会 A級スタンダード
- dsmymkm
- 11月20日
- 読了時間: 4分
11/2 埼玉県中央区ダンススポーツ大会
ジャッジ目線で選手たちのダンスに対する感想をすこし書いていこうと思います。
(すべての選手を網羅できているわけではありませんのでご了承ください)
私が直接審査した所のみ、コメントをしています。
個人の背番号を記載させていただいておりますが削除依頼がありましたら当スタジオのメールアドレスがブログに記載されていますのでそちらより消してほしい背番号をお送りいただきましたら、その背番号に関する評価の方は削除させていただきます!
A級戦スタンダード
総括
まれに見る接戦で、シニア、若い選手が入り乱れての、
見ごたえのある戦いになりました。
準決勝では、珍しく私の点が足りなくなり、
点数を割らないと、良いパフォーマンスをしている選手の評価ができない程でした。
準決勝で敗退となりましたが、
No,51/No,67/No,31はファイナルには、あと1歩だったと思います。
特にNo,67はシニアのチャンピオンクラスの方だと思います。
今回、唯一ファイナルに入った、No,45の選手とのダンス力の差は、ほとんどありません。
ですが、今回ファイナルを占めている5名は、若い選手なので、厳しい戦いとなりました。
No,56 No,47
ラテンA級に引き続き、この両選手が1位2位を独占しました。
No,56の選手の方が、若干ですが、エネルギーが強かったです。
ですが、ダンス力は、変わらないと思います。
良いライバル関係で、今後も伸びていって下さい。
No,36
男女ともスタイルが良く、エレガントでした。
特にワルツとスローにおいてのスウィング力は、
上位2組に負けてないと思います。
ですが、その他の種目はスピード感で、少々負けています。
特にタンゴとクイックは、もう少しエネルギーをかけられるように、
練習していくと、さらに上位を狙えると思います。
No,7
こちらのカップルも、若くフレッシュで、
とても良い雰囲気を持っています。
男女ともスタイルが良く、綺麗です。
今後の課題としては、男女で組んだ時の、
空間のボリューム感を作りだす事だと思います。
具体的に言うと、コンタクトを意識しすぎると、
どうしてもボディの前側で、2人が張り付いてしまいがちです。
そうすると、2人で作っているホールドの空間が狭くなって、
体と下半身の自由度が奪われます。
”コンタクト”ではなく”コネクション”と考えて、
男女どちらも、背中側から空間を作り出せると、
トップシェイプが大きくなり、よって下半身の自由度も増し、
結果、もう一つ大きなムーヴメントを生み出すことが可能になります。
男女が正しく組むとはどういう事なのか?とは、
永遠のテーマなので、ぜひ研究してほしいです。
No,25 No,45
こちらの両選手も、ダンスの力量は、変わらないと思います。
No,25の選手は、10年以上前から拝見しています。
A級戦ファイナルの常連で、本日も種目に関係無く、
コンスタントに安定したダンスでした。
なぜ安定して見えるかというと、
背骨の軸がはっきりしていて、ホールドのアームが左右均等に保たれており、
男性の右側の空間には、女性のボディが収まっている事で、
男女のカウンターバランスが保たれているからです。
その上に、ファイナルに入る為のもう一つの条件。
それは”ロータリームーヴメントの時に背骨を中心にして、体幹の部分(あばら)を
左右に分ける事ができる”という技術を持っている事です。
こちらの両カップルは、この技術を持っています。
ですから審査員からは、高い評価を得る事ができます。
体を固めて、綺麗なポスチャーを作っている人は多数いますが、
左右のボディを使い分ける事ができる人は、
いわゆる”上手いな”と見えるわけです。
学連を卒業したばかりの人は、この技術を持っていない人が多いのですが、
アマチュアで、長年ダンスを研究、練習している方は、
プロ顔負けの技術を持っている人もいらっしゃいます。
質の高いダンスを踊るためには、必要不可欠な要素です。
本当に技術のある人は、体が固いという事は無いのです。
長く続けて良い趣味にする為にも、
この事を是非研究してほしいと思います。
(文責 森本かおり)

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