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【講評】2026ダンスグランプリin仙台 グランプリスタンダード決勝

dsmymkm
12 分前
読了時間: 5分

ジャッジ目線で選手たちのダンスに対する感想をすこし書いていこうと思います。

(すべての選手を網羅できているわけではありませんのでご了承ください)

個人の背番号を記載させていただいておりますが削除依頼がありましたら当スタジオのメールアドレスがブログに記載されていますのでそちらより消してほしい背番号をお送りいただきましたら、その背番号に関する評価の方は削除させていただきます!


グランプリスタンダード

決勝

今回ファイナルに入った6組の選手は、

1次予選からサイドに動くエネルギーとパワー、スピード感が明らかに違っていました。


ホワイトン組

予選の時から本日の優勝を感じさせる踊りでした。

男性は、以前は肩が上がっていて、とてもそれが気になっていたのですが、

今回は男性の頭部から首のラインがスッキリし、

踊っている間中、きれいなポスチャーとショルダーラインを

見せ続けることができていたと思います。

男女で作り出すホールドの空間も安定して、壊れることなく、

さらに強い脚力で大きなパワーを生み出していました。

総合的な判定で、すべての種目で7.5点をつけました。

今後は世界で活躍できるように頑張ってほしいと思います。

優勝おめでとうございます。


私の2位以下の各選手のパフォーマンスの印象は、

中村組、守屋組、外村組はほぼ互角。

大西組と太田組は少し格下と見ていました。


もちろん今回は採点方式ですので、

PCS(評価項目)や種目によっては点数は変化しますが、

採点結果を見てみますと、

総合点で

第一位 ホワイトン組 148.057点

第二位 中村組 145.215点

第三位 大西組 144.764点

第四位 守屋組 144.289点

第五位 外村組 140.272点

第六位 太田組 137.340点

となっています。


第1位のホワイトン組は圧倒していますね。

第2位から第4位は本当に僅差です。


第2位の中村組、エネルギーは大変大きいです。

ですから、移動量やスピードはすぐ目に入ってきますので、

この結果はある意味妥当だと思います。

ただとても気になることがあります。

それは、そのエネルギーが、手やアームを振り回すことで、

作っているように見えることです。

特にスローのソロダンスのスタートの時、右回転のスピンから入り、

リバースピボットで切り返すフィガーを使っているのを見たとき、

大変違和感を感じました。

この場面では、男性の左ボディーが、女性の左ボディーに向かい合っておらず、

完全に外れており、カウンターバランスは取れておりません。

ですので、要所要所で上体がとても硬く見えます。

上体と、下半身のエネルギーの配分を7: 3又は6:4で下半身をより強くしてほしいです。


それとは逆のタイプが守屋組です。

同じように大きなムービングを見せてくれていますが、

上体を固めてはいません。

とてもナチュラルなダンスに見えます。

このように見える要因の1つは、女性の能力の高さにあると思います。

女性のフットワークは素晴らしいです。

それと、上体のしなやかさ。

完全に首と胴体が切り離されて、自由に動くことができるため、

カップルの空間を壊すことがありません。

最近のコンペでは、ダンスがおとなしい印象がありましたが、

本日においては私の中では彼らのダンスが2番手でした。

レビューの時に「スローのリバースウェーブとバックフェザーの音が合っていない」

と言う意見が出ていました。

改めてビデオを見返してみましたが、私は音楽に合っていないとは思いません。

教科書通りの「SQQ」ではなく「SQト」と変化させ、

メロディーを引っ張り込んで踊る海外の選手はたくさんいます。

表現力の問題だと思います。

ジャッジによって批判する人もいると思いますが、

守屋組はこのままこの音楽性をさらに研ぎ澄まして進化させ、

完成度を上げていってほしいと思います。


大西組

前全日本チャンピオンであるだけに、予選から体のさばきや、

男女のコネクションなど、上手さを見せていたと思います。

ですが、本日のダンスは他のファイナルの選手に比べて、

パワーやエネルギーの大きさなど、小さく見えてしまいました。

男女の身長差があるせいなのか、サイドのムーヴィングも大変そうに見えました。

また、タンゴの時、女性の左手が男性のわきの下にきちっとセットされておらず、

気になりました。

新カップルですので、身長差を乗り越え、レベルを上げていってほしいなと思います。


外村組

カップルの空間が保たれている為、

トップシェイプが安定しており、下半身からくるパワーやエネルギーも大きいです。

少し気になるのは男性のバックラインを見たときに、

ウエストのラインが中に入ってしまい、少々折れて見える事です。

女性は体幹が強く、見栄えがしますね。

ナチュラルダンスで良かったと思います。

更にファンダメンタルのレベルを上げ、

パワーに頼りすぎないダンスを目指していって下さい。


太田組

男性のたて軸と体幹が強く、カップルの枠が壊れない印象があります。

脚力も強いのだと思います。

本日はもちろん、ファイナルに入るレベルではありますが、

他のファイナリストに比べると、サイドの動きは少々小さかったかもしれません。

唯一、タンゴのソロダンスの時、男性の頭部と左のアームが動きすぎの感じがありました。

特に男性の左手とアームには、力が入りすぎている様に見え、

たえずグラグラ動いています。

本当の王者は、ほとんど手やアームを使いません。

使わないというより、使っている様に外に見せません。

他の種目には、そのような感じはありません。

タンゴのソロダンスは1番手なので、

少々緊張したかもしれませんね。

男女でまっすぐ立って、立体的な空間を作れているのは、

技術的には高いものがあると思います。

個人的には好きなタイプの選手ではあります。

頑張ってほしいですね。


お疲れさまでした。


(文責 森本かおり)



 
 
 

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