東京オープン2025 PDワールドチャンピオンシップ・スタンダード 決勝 講評
- dsmymkm
- 7月11日
- 読了時間: 3分
2025年5/26に行われた、コンペのレポートをしたいと思います!
ジャッジ目線で選手たちのダンスに対する感想をすこし書いていこうと思います。
(すべての選手を網羅できているわけではありませんのでご了承ください)
個人の背番号を記載させていただいておりますが削除依頼がありましたら当スタジオのメールアドレスがブログに記載されていますのでそちらより消してほしい背番号をお送りいただきましたら、その背番号に関する評価の方は削除させていただきます!
PDスタンダードファイナル
総括
ファイナルの席を巡り、今回も非常に厳しい戦いになりました。
ファイナルに選出された選手の傾向は、
スウィングとパワーでサイドに移動していく推進力重視のカップルより、
上半身をうまく使い、男女のコネクションを壊すことなくフィガーをこなしていく、
テクニックダンサーの方が好まれたようです。
No,13 Glukhow・Giazunova組
美男美女のカップルです。
フロアーに立った時の2人の洗礼された所作は、素晴らしかったです。
実績もあるのでしょうが、チャンピオンにふさわしいダンスでした。
優勝おめでとうございます。
No,44 Shurin・Meshkova組
このカップルは非常に特徴があります。
背が高いヨーロピアンカップルの中にあって、
ひと際背が高く、恐らく男性は190㎝、女性も180㎝程あるかと思われます。
その為、そのパワーは半端なく、フロアー上の移動量はNo,1だったと思います。
そして、男性のバックラインが本当に綺麗で、
完全なるショルダーダウンの上に、首がめちゃくちゃ長いです。
もちろん、フィガーのこなしのテクニックも素晴らしく、
男女のコネクションを壊すことはありません。
予選の時から上位の方に来るのは見えていました。
PDの次期チャンピオンにふさわしいダンスでした。
No,18 Baltaragis・Baltarage組
エレガントなダンサーです。
靴の音がしない、静かで丁寧なダンス。
前チャンピオンのソデイカ組を彷彿とさせます。
近い将来、チャンピオンになりそうな予感がします。
No,17 Grula・Cragnolini組
テクニックとパワー、両方を兼ね備えたペアです。
女性もまっすぐ立っていて、ファンダメンタルズが正しくて、
好感が持てます。
No,21 Jiying・Yuye組
ステップをこなすテクニックは素晴らしいと思います。
同じアジア人として頑張ってもらいたいのですが、
私たち日本人女性にも言えることで、
他のヨーロッパ女性に比べると、
どうしても体のラインの線が細く、
立体的なカップルに比べ、カップルの見栄えが劣ってしまいます。
これは人種的な骨格の問題もあり、
ダンスのテクニックが悪いわけではないので、
本当に悩ましい所です。
No,11 Ilarioni・Sbardella組
こちらのカップルもフィガーをこなすテクニックや、
男女のコネクションなど、素晴らしいと思うのですが、
ややサイドに動くエネルギーが小さいという印象がありました。
パワーの大きなペア3組がセミファイナルで敗退していますので、
このラストの席をめぐっては、厳しい戦いだったなと思います。
厳しい戦いを勝ち抜き、ファイナルに入った選手たちをたたえたいと思います。
優勝 No,13 Glukhow・Giazunova組
2位 No,44 Shurin・Meshkova組
3位 No,18 Baltaragis・Baltarage組
4位 No,17 Grula・Cragnolini組
5位 No,21 Jiying・Yuye組
6位 No,11 Ilarioni・Sbardella組
(文責 森本かおり)

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